企業がタテ型動画を制作するメリット~今からでも遅くないタテ型動画〜
近年、タテ型動画が急速に普及してきたと思いませんか?
タテ型動画とはスマートフォンの画面を縦にしたまま視聴することができる動画のことです。皆さんも数年前に比べて目にする機会が増えてきていると思います。最近では横型のテレビCMにもあえてタテ型動画を採用する企業もあるくらい、注目されている動画マーケティング手法の一つです。使用用途も「採用」、「認知拡大」「ブランディング」など様々です。
今回は、まだタテ型動画を始めていない企業の方に向けて、企業がタテ型動画を活用するメリットや活用事例をご紹介します。
そもそもタテ型動画とは?
タテ型動画とは、先ほども少し触れましたが、スマートフォンを縦向きにしたままフルスクリーンで視聴することができる動画のことです。今まで、私たちが見てきたテレビやYouTube動画も横型動画が一般的でした。家電屋さんに行ったとき、横に長いテレビはあっても、縦に長いテレビなんて見たことないですよね。
しかし、近年、スマートフォンとYouTubeやInstagram、TikTokなどのSNSが急速に普及した影響でテレビよりもスマホで動画を見る傾向が強くなてきており、タテ型動画の需要が増えてきています。
企業がタテ型動画を使うメリット
視聴ハードルが通常の動画より低い
YouTubeやInstagram、TikTokなどのSNSではタテ型動画であれば、スクロールをするだけで次々に動画を視聴することができます。ここでは「YouTubeショート」を例に話していきます。
YouTubeショートとは簡単に言ってしまえばTikTokのYouTube版のようなものです。YouTube上で最大60秒までのタテ型動画を投稿・閲覧できる機能で、TikTokに対抗するように2021年にサービスが開始されました。
通常のYouTube動画との違いは“手軽さ”と“動画の長さ”です。
ユーザーは動画を最後まで見るか、動画が気に入らなければ縦方向にスクロールするだけで次の動画へと切り替わります。
従来のYouTubeにおいて視聴者は動画のサムネイルとタイトルを見て、見たい動画を再生していましたが、YouTubeショート動画の場合、見たい動画を選択する必要はなく、スクロールするだけで次々に動画が再生されます。
いちいち動画を探さないで、スクロールして気になった動画のところでスクロールをやめればいいだけですから、「なにか面白い動画ないかなぁ」なんて時にも最適です。
手軽に視聴できることから長尺動画よりもユーザーを惹きつけやすく、見られやすい傾向にあります。TikTokとInstagramも概ね同じ効果があるといえます。ユーザーに見られやすいということは、企業にとって、それだけ自社を知ってもらうことができるチャンスが多いということです。
視聴完了率が高い
タテ型動画は横型の動画に比べて、ユーザーの視聴完了率が高いと言われています。そもそも、タテ型動画は基本的に1分前後のものが多いため、横型の動画に比べて離脱されにくいのです。基本的にどのSNSでも視聴数やコメント・いいねの多い動画は質の高い動画と評価されるので、検索などでオススメに表示されやすくなることがあります。
入れ歯のお悩み解決! 稲葉歯科医院
こちらは弊社が制作を担当している歯科系のYouTubeチャンネル です。以前からYouTubeチャンネルを運営していましたが、チャンネル登録者が5,000人を超えたあたりから登録者数が伸び悩んでいました。(チャンネル登録者数は24年3月24日時点で5,248人)
そこからタテ型のYouTubeショート動画を開始し、1ヶ月後の24年4月24日時点ではチャンネル登録者数が2734人が増加して7,982人になりました。再生回数も通常の横型動画では1動画1,000回程度の再生回数だったものが、4月までに投稿した9本のタテ型動画の場合、全て6,000回以上の再生回数を記録しています。通常の横型動画に比べて視聴完了率も高く、コメントやいいねなどのエンゲージメント率も向上しています。最後まで動画を見てもらえることで、伝えたいメッセージを視聴者にしっかり届けることができるのです。
実際にこちらの歯科医院さまでは、YouTubeを通してファンを増やすことに成功しています。YouTubeを見て予約したという患者さまも増加しているそうです。
拡散力を持つ若い世代に情報が届きやすい
最近では、スマートフォンも広く普及し、幅広いユーザーがSNSを楽しめるようになりました。
しかし、各SNSのメインユーザーはTikTokが10代、Instagramが10代〜30代、YouTubeが10代〜40代と言われています。こうしてみると、幅広い世代にSNSが普及したとはいえ、まだまだ若い世代の使用がメインなのです。つまり、若い世代が最もSNSを通じた拡散力を持っているのです。
その若い世代に今、好まれているのがタテ型動画です。20代の男女の約40%が「スマートフォンではタテ型動画しか見ない」と答えたという調査もあります。 企業は圧倒的拡散力を持つ若い世代に好まれるタテ型動画を制作し、拡散してもらうことで、多くの人に自社を知ってもらうきっかけを作ることができます。
企業のタテ型動画活用事例
ライオン公式チャンネル
出典:ライオン公式チャンネルより
こちらの動画は洗剤などでお馴染みのライオン株式会社さんが、YouTubeショートで「型くずれを防ぐキャップの洗い方」を紹介した動画です。
一般的にSNS動画で再生回数やチャンネル登録者数が伸びるものとして「単純に面白いもの」、「視聴者にとって学びがあるもの」が挙げられます。今回ご紹介したこちらの動画は視聴者にとって学びのある動画です。
僕も「帽子って汗とかもあるから洗いたいけど型が崩れるのは嫌だなぁ。洗い方もわからないし…」と思ったことがあります。
でもこの動画を見れば、その問題は解決できます。さらに、動画の最後には自社商品を入れ込むことで商品の認知拡大にも繋げています。
北欧、暮らしの道具店
出典:北欧、暮らしの道具店 Instagramより
Instagramのリール動画は面白い動画よりも視覚的にオシャレな動画が好まれる傾向があります。北欧、暮らしの道具店さんのInstagramでは商品の魅力をリアルな声とともに届けています。リアルな声が聞こえるからこそ、説得力も増し販売に繋がっているのだと思います。
実際に今回紹介しているリール動画も北欧、暮らしの道具店さんのバイヤーの方々が普段のおしゃべりをそのまま動画にすれば、商品の魅力をもっとリアルな形で伝えられるんじゃないか?として制作したものですが、視聴回数も通常1動画あたり15〜20万再生のところ、33万再生まで伸びたそうです。
なんか、こんなオシャレなものに囲まれて生活してみたい、ポチッと購入ボタンを押してしまいそうになりますね。。
ライソン株式会社
ライソン株式会社TikTokより
ライソン株式会社さんは家電、オーディオ、アウトドア製品を企画、販売をしている企業です。基本的に自社商品を使ったユーモアのある動画を投稿しています。
こちらの動画では年末の超繁忙期に社員がデスク上に自社商品の「超密やきいもトースター」を使用し焼き芋ブリュレを作り始めるコンテンツです。
年末の超繁忙期でも社員同士の楽しそうな雰囲気が感じられます。「こんな会社で働きたい」といったコメントに対して採用ページを案内するなど、視聴者のコメントにも1つ1つ丁寧に返事をしており、ファン作りにも成功しています。商品の認知拡大だけでなく採用活動にも成功しているといえます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は企業がタテ型動画を制作するメリットや活用事例についてご紹介しました。
近年では既に多くの企業がタテ型動画を制作するようになっています。広く普及した現在では他の動画と差別化することも必要です。
「そんなの、ハードルが高いよ」と思うかもしれませんが、今からだって決して遅くはありません。
現に本記事で紹介した弊社制作の歯科チャンネルもタテ型動画を始めたのは24年3月ですが、チャンネル登録者、問い合わせ共にタテ型動画を始める前よりも増加しています。
しっかり、自社の強みを活かし、適切な戦略で動画を運用すれば効果は出るはずです!
エスプリビジョンではタテ型動画の企画から参画することも可能です。タテ型動画に興味はあるが、どこから手をつければいいかわからないという方もお気軽にお問い合わせください。