映像業界ってどういう仕事があるの?映像業界の職種について!
プロデューサーやディレクターなどの言葉をよく聞きませんか?私は今、プロダクションマネージャーという職種で仕事をしています。よく“制作部”とも言われているのですが、今回は多くの職種の中から少し絞って、仕事内容やどんなことをしているのか等をお話できればと思います。
制作部・演出部について
まずは、制作部と言われている職種からお話していきます。
制作部とは、撮影の準備(企画立案や構成案の作成、予算管理、スタッフの手配など)をしています。また、撮影の段取りも制作部の仕事になります。
プロデューサー (Producer)
企画の最高責任者です。
企画の立案から全体スケジュールの作成などを行っています。予算管理や案件にあったスタッフの確保をします。
プロジェクトをスムーズに進行するために、クライアントやディレクター、各スタッフとも話す立場になるので、一番コミュニケーション能力が必要となる職業と言えるでしょう。
ディレクターをアサインをするのもプロデューサーなので、映像の知識や企画の内容を理解していないといけないため、ノウハウも大切になります。
ディレクター/監督 (Director)
制作現場においての指揮を執る役割です。
映像制作の現場における演出の責任者です。構成案(台本)やキャスティング、撮影など全てに携わり、制作物のクオリティに責任を持たないといけません。
よくプロデューサーとディレクターはどちらが立場が上なの?というのをよく記事で見かけますが、上記にも記載したように、映像制作の現場責任者はプロデューサー、現場における演出の責任者がディレクターになります。また、プロデューサーが内容を元にディレクターをアサインしているため、立場的にはプロデューサーが上になります。
アシスタントディレクター/助監督(Assistant Director, AD)
ディレクター(監督)の補佐をする役割です。
撮影の規模にもよりますが、助監督にはチーフ、セカンド、サードの3つのポディションがあり、それぞれ役割が違います。
チーフ | 映像制作のスケジュールを組む方。 |
セカンド | 撮影現場の仕切り、衣装・メイクなどの出演者さんに関わるところを担っています。ドラマや映画などでは衣装香盤の作成を行っています。 |
サード | 美術や小道具関係を担当する方。ちなみにカチンコは主にサード助監督が打ちます。 |
なお、インタビュー撮影など小規模な撮影だとディレクターのみで完結する場合もあります。
カチンコ(ボールド)とは?
撮影時に使われる道具のこと。
カチンコにはシーン番号・カット番号・テイク番号などが記載されます。主に演技の最初に入れるのが一般的ですが、どうしても入れにくい時(演者の演技を止めない為)に最後に入れることもあります。
映画や映像の撮影では、映像と音声は別々の媒体で記録されるので編集時に合わせる必要があるので、カチンコの合わさった箇所(コマ)、音声ではカチンコの音の箇所で合わせていきます。
映像業界では映像と音声を合わせることを同期、シンクロと言います。
最近では、データ収録が主流なので撮影時に音声をカメラに戻してしまうことが多いです。
■詳しくは記事にしていますので、ぜひご覧ください!
プロダクションマネージャー (Production Manager)
制作を円滑に行うために進行や撮影現場をまとめる役割があります。
主に、参考の資料や資料作成、スタッフの選定(連絡関係)、オーディション、ロケハン、撮影準備、諸々の手配関係をしています。
技術部について
撮影部(カメラマン)
写真や動画を撮影をします。
写真や映像作品には、撮影するカメラマンのセンスや表現力が如実に表れます。機材や撮影技術、構図などのさまざまな被写体に関する知識が必要になります。
撮影部というくらいなので、案件によってはアシスタントディレクター(助監督)と同じようにチーフ・セカンド・サードと助手がつく場合があります。
照明部
暗い部屋を明るくするというだけの仕事ではありません。スポットライトやバックライトなど数多くの照明機材を駆使して、光による演出を行います。撮影中に光の強さや角度を調整し、雰囲気や演出者さんの見え方を最適化します。
自然光や人工光のバランスをとり、影の出し方をコントロールすることも含まれています。
録音部
撮影現場での出演者さんのセリフや環境音・効果音など音声収録を担当します。
現場で使用するマイクの選定、設置、操作など演出者の動きに合わせて適切に配置します。
外撮影の場合でも周囲のノイズや不要な音が混入する場合があります。ノイズを最小限に抑えるために、マイクの位置調整や遮音対策を行なっています。
編集者 (Editor)
ディレクター(監督)と協力して、映像の加工・編集を行います。
一般的にはディレクターがオフライン編集を行う場合もありますが、オフラインからから納品まで行うこともあります。
編集技術、知識はもちろん、ディレクターの意図を汲みとる必要があります。
オフライン編集とは?
映像編集において、撮影された素材を切り貼りして編集する、仮編集のことです。
ドラマや映画などでは、ストーリーの流れやシーンのつなぎを決め、映像・音声を繋いで組み立てて行きます。その後、編集者へ渡り、細部まで調整します。
まとめ
今回は映像業界の職種についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか?
こちらではお話できておりませんが、その他にも、ヘアメイクさんや衣装さん、編集(エディター)の中にもCGデザイナーや実写とCGの合成をしているコンポジター、BGMや効果音を作成しているサウンドクリエイターなど多くの職業の方がいます。
映像制作では多くの職業の方々の協力があり、納品・完成しています。
エスプリビジョンは企画の立案から撮影スタッフの手配、編集、納品まで一気にできますのでお気軽にご相談ください。
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