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これさえ抑えればOK! 動画を作る前にやるべきプラン作成の基礎知識

昨今、動画を自社のビジネスで活用する企業が増えてきています。
自社のプロモーションから製品・サービスの紹介動画。
またリクルート向けの動画や社内教育用の研修動画など、さまざまな施策で動画が活用されています。
動画は一度に伝えられる情報量が多く、文字や静止画では難しい感情的なニアンスの表現もできるため、相手に情報を伝えやすく、興味を引くことができます。
しかし、これから始めようと思っている企業さまや、動画活用がうまくいっていない企業さまには

「動画を使いたいけど、何から始めたらいいかわからない」

「どうやって動画を作ったら良いかわからない」

「どんな動画が自分達の目的に合っているかわからない」

「映像制作会社に頼んでみたけどうまくいかない」

など、動画制作自体に課題をもっている企業さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に、弊社でも、そうしたお声をよく耳にします。
そこで、本記事では動画を作る前にやるべき、プラン作成の基礎知識をご紹介致します。
動画をインハウス(内製)で制作される企業さまも、制作会社に依頼する方も、動画をどのように作成する際に必要な前準備をご理解いただける内容になっております。ぜひご参考にしてみて下さい。

動画を作る前には必ず”動画の目的”を明確に!

エスプリビジョンは映像制作クリエーターの会社です。
さまざまなクライアントさまから、さまざまな動画コンテンツ制作のご相談をいただきます。
その際、ヒアリングの中で一番時間をかけて確認するのは「動画の目的」です。

  • 「動画を使ってどうしたいか」
  • 「今回制作を検討している動画を活用して成し遂げたいゴールはどこにあるのか」

まずはそこをしっかりと明確にする必要があります。
どんなにヒアリングに時間をかけたとしても、動画の目的を把握していなければ、こちらがどんなに斬新な企画や、カッコ良い映像表現を提案したとしても、それはお客さまにはまったく刺さりません。
もし、企画が採用されたとしても本来の目的を実現できる動画コンテンツにはならないからです。
これは、動画の活用を検討されている企業さま、担当者さまでも同じことが言えます。
目的が明確ではなく「とりあえず動画でなんかしたい!」という状況では、作って終わり、もしくは作ってみたものの期待していた目的が達成できないという散々な結果につながる危険性が高くなります。
また、動画制作を発注した際のクリエーターとのコミュニケーションロスも生まれ、なかなか思い描いた動画が完成しないということも往々に考えられます。動画制作はコストをかけて取り組むことだからこそ、動画を活用して成し遂げたいゴールの設定はしっかりと行うようにしましょう。
動画施策は目的から逆算し、内容を詰めていくこと。
そうすることで動画のプランをまとめていくことができます。

1.目的を決める

動画を活用する目的、実現したい効果を明確にするために、動画を作ろうと思ったきっかけや背景を整理してみましょう。

  • 「動画を使ってサービスの認知拡大を行いたい」
  • 「社内の新人教育に動画を取り入れ、スタッフの底上げを効率的に行いたい」
  • 「営業ツールとしてサービスの情報を届けたい」

などなど。
切り口で思いつくものから考えていけば、その一つ一つが目的になります。

2.ターゲットのペルソナを設定する

動画を活用する際、そこには必ずその動画を届けたいターゲットが存在します。
ターゲットが社内のスタッフなのか、BtoCのコンシューマーなのか、BtoBのビジネスパーソンなのか。
ターゲットによって最適な動画の切り口、表現方法が変わってきます。
ユーザーの年齢や職業、エリアなどの特定の人物としてペルソナを作ることで、よりターゲットに届く最適的な動画を作ることができます。

3.動画で届けたい情報を整理する(情報の優先順位を設ける)

「目的」「ターゲット」を明確にした次は、動画の内容を考えていく段階に入ります。
ターゲットに対してどんな情報を届けたいのかを整理しましょう。
ターゲットが視聴するシーンを想像し、目的達成のために伝えるべき情報や想いはなんなのか、しっかりと準備しましょう。
また、情報の整理を行う際、
「最も伝えたいメッセージは何か」を明確化していく必要があります。
動画は一度にたくさんの情報を伝達できるため、伝えるべきポイントに優先順位を設けて明確にしないと、伝えたいことが伝わらず、間違ったイメージを与えてしまうことにも繋がります。
今回の動画で視聴者に一体どんなことを伝えたいのかをしっかり決めておきましょう。
よくある事例としては、伝えたいことを詰め込みすぎてしまうということがあります。
あれもこれもとなると情報過多になり何を言いたい動画なのかが不明確になるケースがあります。
そうなると結局何も伝わらない動画になってしまいます。

4.尺(動画の長さ)を決める

動画の利用シーンを想像して、適正な動画の長さを設定しましょう。
広告の場合、出稿媒体によって規定があるケースが多く、指定の長さでの制作になります。
多いのは15秒や30秒、60秒というのが一般的です。
動画の長さに規定がない自社のサイトやサイネージ、youtubeなどで使う動画の場合は、先に整理した目的やターゲット、伝えたい情報を元に想定尺を決めていきます。
情報商材やノウハウ系、詳細の説明を目的とした動画の場合は内容の充実度が動画コンテンツの評価基準になりますので、ある程度長めの動画でも十分に視聴していただけます。
逆にサイトへの誘導や認知拡大を目的としたプロモーション動画の場合は短い尺が好まれる傾向にあります。
動画の長さに関しては、ベンチマークとなる競合他社の事例や、ご自身がyoutubeなどで動画をみながら最適な尺感を決めていきましょう。

5.予算を決める

他のコンテンツと同様に動画制作にはコストがかかります。
費用を限りなく抑えるために内製化したとしても、厳密には担当者さまの拘束時間がコストとしてかかってきます。
このタイミングでは、感覚的で問題ないのでざっくりとした予算感を設定するだけで大丈夫です。
「なんとなく50万〜100万くらい」
その程度の情報さえわかれば、内製化するにしろ、制作会社へ相談するにしろ具体的な制作プランの作成に進むことができます。

6.納期を決める

内製化するにしろ、制作会社へ発注するにしろ、イメージしている理想の動画を制作するには、適切な制作期間を確保できるかも大きなポイントになります。
そのために、まずは今自分がイメージしている動画がどれくらいの制作期間を要するのか検討し、動画活用したいタイミングから逆算してスケジュールを組んでみましょう。

まとめ

動画制作のプランをまとめる方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
今回紹介した6つのポイントは最低限決めておくべきポイントになります。
ここまでの大まかな整理ができれば、実際の動画制作へスムーズに落とし込んでいくことができます。映像制作会社や外部クリエーターへ発注する場合は、この6つのポイントを伝えれば、大まかな見積や演出企画の提案、スケジュールや予算の確認に進んでいけますし、内製化する場合にはこちらの情報をもとに社内で検討会を実施しスタッフのアサインなど実制作の段階に進んでいきます。
目的が明確になっていますので、途中で脱線してしまったとしても軌道修正を図ることが安易にできるようになります。
逆に6つのポイントでプランをまとめていない場合は、失敗するリスクが高くなってきます。
また、6つのポイント以外にも、参考の動画などもあると、イメージの共有にもなり次のステップへ進みやすいと思います。
なお、エスプリビジョンでは通常の映像制作会社としてはもちろんですが、動画制作独特の”わかりづらい”を解決すべく動画コンサルティングというサービスも展開しております。
映像制作に入る前に目的やターゲット、活用方法をヒアリングから最適な映像企画をご提案致します。
動画制作が初めてというお客さまでも一緒にプランや企画の作成から参画することができます。
もし外部制作会社に依頼しようとお考えでしたら、ぜひ弊社ホームページも見てみてください。

もちろん、ご相談は無料ですのでお気軽にお問い合わせもいただけると嬉しいです。

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