高画質がだけが正解じゃない?!動画に最適な解像度の選び方
動画の解像度って難しいですよね。
ユーザーが見やすい動画を制作するためには、解像度について理解を深めておく必要があります。
解像度とは、動画においての画素の密度を示す言葉です。この解像度にはいくつか種類があり、撮影前に選択する必要があります。一見大きい解像度ほど良いと思われがちですが、実はそうとも限らないんです。
この記事では、解像度の概要や種類、高解像度のメリット・デメリットなどを詳しくご紹介します。
動画における解像度とは
解像度とは、デジタル画像における「ピクセルの密度」を指します。
ピクセルは「色を表現できる最小単位」です。1つのデジタル画像は、それぞれ異なる色を持った大量のピクセルが集まって、全体を構成しています。いうなれば小さな点で書かれた画像だと思っていただければ一番イメージが近いと思います。
一般的には解像度が高いほど、デジタル画像のなかに多数のピクセルが詰まっていることを意味し、鮮明で画質が高いデジタル画像ということになります。
この考え方は動画においても同じです。
動画の解像度とは、各フレーム(コマ)の中に含まれているピクセルの数です。
パラパラアニメの原理と同じで、動画は1秒間に複数枚の静止画が順番に切り替えることで動きを表現しています。動画がどれだけ鮮明に、リアルに見えるかは、動画の解像度で決まります。
ピクセルの数が多ければ多いほど画像は鮮明になり、少なければピクセルの密度が下がるため画像は荒くなります。
代表的な動画解像度の種類
一般的に動画における解像度は、1フレーム(コマ)中のピクセル密度、つまり「横のピクセル数×縦のピクセル数」で表します。
変形サイズなど特殊な例を除き、動画の場合はある程度縦と横の比率が決まっているメディアです。そのため代表的な4つの解像度さえ理解しておけば大丈夫です。
動画解像度 | 特徴 |
8K(7680×4320) | 最大級の臨場感を体験できる。ただ、一般的に8Kの動画をみる環境(テレビやが整っていないため利用は限られている。 |
4K(3840×2160) | 8Kに次いで鮮明な映像を視聴できる。 |
フルHD(1920×1080) | 現在業界基準となる解像度。 この解像度であれば鮮明なHDデジタル動画を映しながらも、ストレージを多く使用することはありません。一般的なweb動画やTV、youtubeなどでも多い解像度。 |
SD(720×480) | 昔のアナログテレビの解像度。 現在ではDVDで使う程度でシェアはかなり減ってきている。 |
最適な動画解像度を選び方
では実際にどの解像度がつくろうとしている動画に最適なのか?
実はこれがややこしいんです。
どれを選ぶべきかわからないという人のために、ここでは、動画制作にあたって解像度を選び方を解説します。
活用媒体に合わせて解像度を選ぶ
これが基本です。動画の解像度を考えるためには、今回作る予定の動画をどこでどのように活用したいのか、最終活用媒体で解像度を決めるようにしましょう。
例えば、最終活用がDVDの場合SD(720×480)の解像度サイズが最終出力サイズになるため解像度はSD(720×480)になります。
また、最終活用がyoutubeやwebでの動画視聴の場合、ある程度クリアに見れて、尚且つファイルがそこまで重くならないHD(1920×1080)が一般的です。
同じように4Kテレビでみる動画を制作するのであれば、4K(3840×2160)サイズが最適です。
このように、動画の活用媒体はあらかじめ対応解像度が決められていることが多いです。ユーザーが使用する端末や媒体が高解像度に対応していない場合、鮮明な画質を満足に体験できません。
配信する側が品質にこだわっても、視聴する側の使用目的に合っていなければ、ただファイルサイズが大きくなってしまうだけで動画の価値は向上しないばかりか、DVDなどのメディアの場合はいくら高解像度で撮影しても最終的には低解像度のものに圧縮しなければいけません。
見せたい内容で解像度を選ぶ
動画で解像度を選択するタイミングは多い区分けて①撮影時と②活用時の2回あります。
先ほど紹介した通り、最終活用媒体に合わせて解像度を選択するのが基本ですが、撮影後の加工を考慮し、撮影は高解像度で行い活用時にサイズを小さくするというやり方もあります。
一番最初に説明した通り、動画の解像度はピクセル密度です。
つまり、素材が大きいものを小さくすることは可能ですが、サイズが小さいものを大きくすることは画質の荒れに繋がってしまいます。
そのため、拡大やフレームの調整など何かしらの加工が発生した場合に備えて、編集加工の元となる撮影素材に関しては活用媒体の指定より1段大きな解像度で撮影し、活用の際に適正解像度の動画に変換する方法を取ることが多いです。また、昨今では基本的な解像度とは別でFacebookやInstagram、TwitterなどSNSごとに適した解像度が変わってきます。そのような時も大きめの解像度で撮影を行っておけば100%のクオリティで動画が作れるためオススメです。
ただ、当然解像度が高いほどファイルは大きくなるため、ファイルの扱いが難しくなってきます。その点は注意が必要です。
ちなみに弊社のような映像制作会社の場合、4K(3840×2160)収録しHD(1920×1080)で納品することが多いです。
主な活用用途別解像度
各媒体ごとに適した動画解像度は以下のようになります。
youtubeの場合
動画解像度(通称) | アスペクト比 |
7680×4320(8K) | 16:9 |
3840×2160(4K) | |
2560×1440(2K) | |
1920×1080(フルHD) | |
1280×720(HD) | |
854×480(SD) | |
640×360(SD) | |
426×240(SD) |
Instagramの場合
動画解像度 | アスペクト比 |
720×1280以上 | 1.91:1~9:16 |
Facebookの場合
動画解像度 | アスペクト比 |
1080×1080以上 | 1:1(パソコン向け動画) |
4:5(モバイル向け動画) |
Twitterの場合
動画解像度 | アスペクト比 |
32×32~1920×1200(1200×1900) | 1:2.39~2.39:1 |
活用媒体に最適な解像度の動画を作って活用していこう!
いかがでしたか?今回は動画の解像度の概要や種類、活用媒体ごとの解像度を紹介しました。
動画の解像度とは、各フレーム(コマ)の中に含まれているピクセルの数です。
動画がどれだけ鮮明に、リアルに見えるかは、動画の解像度で決まります。
ピクセルの数が多ければ多いほど画像は鮮明になりますが、その分ファイルサイズは大きくなってしまい再生速度の低下といったリスクが高まるため注意しましょう。
動画を制作する場合、活用媒体に合わせた動画解像度を選ぶことが大切です。
ただし動画制作では、解像度以外にもさまざまな専門知識が欠かせません。
エスプリビジョンでは映像制作会社として、映像制作はもちろんのこと、動画制作独特の”わかりづらい”を解決すべく動画コンサルティングというサービスも展開しております。
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