応募数が数倍に!転職・採用活動で動画を活用した方がいい理由
近年の就職活動は、かつての「企業が人を選ぶ時代」から進化し、「企業が人に選ばれる時代」へ変化しています。
昔は「一度就職したら一生働く」というのが一般的でしたが、今では転職が当たり前となりました。この変化に伴い、企業は自身の魅力をアピールするために、転職サイトや自社HP、SNSなどで「採用動画」を積極的に制作しています。
人材確保が企業にとっての重要なミッションとなり、今後も採用動画の注目度が高まることでしょう。
この記事では、なぜ採用動画を活用すべきか、具体的な制作手順や外注費の節約方法について解説します。
採用動画ってなに?
採用動画には、大きく分けて次の3種類があります。
・ブランディング動画
・事業・仕事の紹介動画
・インタビュー動画
更に分解していくと下記のような種類もあります。
・職種紹介動画
・オフィス紹介動画
・社員インタビュー動画
・代表挨拶動画
・企業紹介・アピール動画
・説明会動画
・ムービー面接
・会社説明動画
・座談会動画
etc.
採用活動で動画を活用した方がいい理由
求職者の印象に残りやすい
動画は文章(求人情報)に比べ、記憶に残りやすく得られる情報量が多い特徴があります。求職者の印象に残るということは採用活動において非常に重要なことです。
また、動画は繰り返し見られるコンテンツでもあります。そのため、求職者の関心をより高める効果も期待できます。
次にミスマッチを防ぐことができる
企業としては採用した人物には長く会社を支えてほしいという思いがあります。
たとえ採用できてもミスマッチですぐに退職されてしまうと会社にとってはマイナスでしかありません。採用動画を制作していれば、予め社内の雰囲気や仕事内容がわかるため「なんか入ってみたら思っていたのと違った」というミスマッチを減らす効果があります。
企業の存在を広く知ってもらえる
日本の企業の約99.7%は中小企業といわれています。しかし、その多くの会社はあまり知られていません。優れた商品やサービスであっても知られていないだけで手に取ってもらえないこともあります。
近年の情報社会では知名度は非常に重要です。採用動画は求職者へのアピールツールの側面だけでなく、どのような企業なのかを世間に知ってもらえるツールでもあります。
動画は一度制作して、自社のYouTubeチャンネルなどに掲載することで、各方面にアピールすることができます。
採用活動で動画を活用する手順
まず、「採用動画を作ろう」となっても何から始めたらいいか、ご存知ない方も多くいらっしゃると思います。まずはどのように採用動画ができるのかご説明します。
採用動画の制作手順
1.求職者のペルソナを設定し企画を作成
どのような人物を採用したいのかを明確にすることで、採用動画の内容も変わってきます。
・新卒or中途
・年齢、性別
・会社に求めること. ..etc.
新卒向けであれば、入社してからのイメージが湧くように「先輩社員のインタビュー動画」や「営業社員の1日密着動画」、中途向けであれば他社に比べて自分の能力をより活かせる環境があり、キャリアアップに繋がることを理解させるような内容の動画です。
採用動画と一括りにしても色々種類があるんです。
2.構成作成
企画ができたら、動画の構成を決めていきます。これは動画の流れや伝えたい情報を決めていきます。ありがちなのは、伝えたいこと(動画に入れ込みたい内容)が多過ぎて情報過多になってしまうパターンです。これでは最も伝えたいポイントが伝わらず、ただただ、長いだけの動画になってしまいます。アピールしたいポイントの優先順位をつけ、絞り込みをしていくことが視聴者に伝わりやすい動画にするポイントです。
3.撮影
構成をもとに撮影に入ります。動画の内容によって撮影にかかる日数や費用は変わってきます。インタビュー動画や社員の1日に密着動画であれば1日程度で撮影は終了できるかと思います。ただ、屋外での撮影がある場合などは天候にも左右されるのでスケジュールには余裕をみる必要もあります。
4.編集
撮影後には動画を編集していきます。テロップやアニメーションの挿入、色加工を行い、動画の細部まで仕上げいきます。ここで自分達が企画・構成の段階で決めた内容になっているか確認していきます。
5.公開
動画が完成したら、自社のコーポレートサイトの求人ページや各種SNSなどに動画を掲載し、公開します。ペルソナに基づいて若い新卒がターゲットであれば、流行りのSNSに掲載するなど、目的に対して一番効果的であるものを選択しましょう。
動画が完成したら、次は採用動画を公開します。
採用動画の掲載媒体
採用動画を公開する際に適切な媒体を選ぶことは重要です。下記は、採用動画を公開する際の選択肢と、それぞれのメリットや特徴です。
企業の公式ウェブサイト
企業のオフィシャルな場所であり、ブランディングに適しています。応募に直結するページへ誘導しやすいのが特徴です。
注意点
既存の訪問者向けになる可能性が高いため、広告を活用することで新たな層にもアピールが必要です。
求人ページ
採用に関する情報が集約された場所で、採用に興味を持った求職者がアクセスしやすいく、動画を組み込むことで企業の魅力を効果的に伝えられます。
注意点
応募へのワンクリックができるような使いやすい応募フォームを設けることが大切です。
YouTube
世界で最も利用されている動画共有プラットフォームで、広範な視聴者にリーチ可能です。動画SEOや広告機能を活用できます。
注意点
求職者に対して一方向的な情報提供となりがちで、対話が難しいことがあげられます。
ビジネスユーザーが多く、ビジネス志向の求職者にアピール可能です。企業のカルチャーや価値観を重視するユーザーが多い印象です。
注意点
よりビジネスパーソンを意識した容が求められます。
SNS(Twitter、Facebookなど)
ソーシャルなコミュニケーションが可能で、共有や拡散が期待できます。若い層や特定の業界にターゲットを絞りやすいのが特徴です。
注意点
内容が軽すぎないようにし、企業の真剣な姿勢を伝えることが求められます。
採用イベントやキャリアフェア
実際のイベントで直接動画を視聴してもらえ、対話が可能です。興味を持った求職者が集まりやすいのでサイネージやQRコードを使用し誘導するなど他の企業に見劣らない工夫が必要です。
注意点
イベント参加者にしか届かないため、他の媒体と組み合わせが必要。
上記で上げたのは一例で、どの媒体を選択するかは、企業の特性や求める人材層によります。戦略的に各媒体を組み合わせ、広告やSEO対策なども活用して、多様な求職者にアピールすることが重要です。
採用動画の相場
採用動画の相場は動画の尺や演出方法やキャストの数などによって変動します。下記は目安になります。
インタビュー動画
料金相場 | 50〜80万 |
完成までの期間 | 1〜3ヶ月 |
社員密着動画
料金相場 | 100万以上 |
完成までの期間 | 1〜2ヶ月 |
ドラマ仕立て動画
料金相場 | 200万以上 |
完成までの期間 | 2ヶ月以上 |
採用動画の外注費を抑える方法
先ほど、採用動画の費用をご紹介しましたが、こだわった採用動画を制作するためには、少なくとも100万円程度の予算をみておく必要があります。ただし外注費を抑えることも可能ですので、その方法をご紹介します。
自社で一部の作業を担当する
動画制作の一部を社内で行うことで、外注費用を抑えることができます。例えば、企画や構成を社内で担当し、外部のプロには撮影や編集を依頼するなど。
動画の尺を短くする
動画の尺を短くすることで、制作にかかる時間やコストを削減できます。的確かつ効果的にメッセージを伝え、視聴者の興味を引くよう心掛けましょう。
テンプレートを利用する
動画制作用のテンプレートやプリセットを活用すると、制作工程を効率化できます。これにより、編集作業にかかる時間や技術的な要素を軽減できます。
撮影や編集の効率化
撮影や編集作業を効率的に進めるために、十分な計画を立てましょう。予めシナリオや構成をしっかりと決め、撮影現場での無駄な時間を減らします。
外注先の選定
外部制作会社を選定する際には、実績や評判だけでなく、複数の見積もりを取り、コストとクオリティのバランスを考慮して外注先を選ぶことが大切です。
最後に
採用動画は、企業が自身の魅力を最大限にアピールできるツールです。
近年、動画の需要が高まっており、多くの就職活動者も利用しています。この機会に制作してみてはいかがでしょうか?
弊社では、プロの動画制作チームが採用動画に関するご相談を受け付けています。詳しくはお問い合わせください。